ホームページ配色とHP集客デザイン
IT
色が持つ心理効果
集客力あるHP配色
-サイト目的に応じた色使い-
IT
- 2015.07.27 -
ホームページとメインカラーの決め方
ホームページには様々な色が使われています。
また、時代の流行によって、人気の色彩も変化します。
しかし、大前提として、色が持つ心理効果を押さえることが重要です。
webサイトの制作では、サイト目的と照らし合わせ、メインカラーを選定します。
本稿では、集客の観点からECサイトのあるべき配色について考えます。
色のイメージと心理効果
サイトデザインでは、まずメインカラーを決め、補色を追加することが多いと思われます。
一般にメインカラーは占有面積が広く、当該カラーによってイメージが決定されます。
各色の一般的心理効果は以下の通りです。
①赤のイメージ
赤には以下のようなイメージが挙げられます。
- ・情熱/激しさ
- ・セクシャル
- ・食欲
- ・温かみ
そのイメージから、食品、スポーツ、ファッション、等の業種で使用されます。
また、中国国旗に連想されるが如く、アジアンテイストの醸成にも有効な配色です。
②青のイメージ
青には以下のようなイメージが挙げられます。
- ・誠実/知的
- ・清潔/正義
- ・落ち着き/癒し
- ・冷たさ/清涼感
そのイメージから、金融、医療、BtoB等比較的硬い業種で使用されます。
また、海・氷・冷たい飲み物等を連想されるため、夏商品のPRにも適しています。
③黄のイメージ
黄には以下のようなイメージが挙げられます。
- ・陽気/ポジティブ
- ・幼さ/初心者
- ・希望/幸福
- ・注意喚起
そのイメージから、教育、ボランティア、若者向け商品等の業種で使用されます。
また、赤と同様食欲喚起の効果もあるため、食品関係にも重宝されます。
なお、学童の帽子やランドセルカバー等に黄色が使われているのは注意喚起の例です。
④緑のイメージ
緑には以下のようなイメージが挙げられます。
- ・自然/エコ感
- ・親しみ易さ
- ・安らぎ/リラックス
- ・優しさ/中立的
そのイメージから、農業、オーガニック商品、等の業種で使用されます。
白、青、茶色等も織り交ぜると、よりエコロジー感が増します。
なお、ECサイトで注文/お問合せボタンに緑が配色されているのを見かけます。
これは、ユーザーの心理的抵抗を和らげるための配色テクニックです。
自社webサイトと色の関係
では、自社のwebサイトには何色が適しているでしょうか。
業種からある程度絞られることもありますが、基本はマーケティングありきです。
例えば、女性服の販売サイトであれば、サイトカラーは赤一択でしょうか。
ターゲットが10代の場合と60代の場合とで、嗜好は同じでしょうか。
商品がフォーマルドレスとカジュアル服で同じでしょうか。
中古品と新品とで同じでしょうか?
自社の経営理念との整合性は?
競合他社との差別化の必要性は?
取扱い商品の価格帯は?
等々、様々な要素を加味してサイトのイメージカラー/デザインを決める必要があります。
なお、ホームページという特性上、ターゲットは絞るほどに効果が増大します。
流行デザインを追い求めるのも結構ですが、本来の目的(=集客)から逸れれば本末転倒です。
心理・生理に基づく代表的な配色操作
人の心理・生理特性を生かした、配色デザインというものがあります。
ホームページでの代表例は以下の通りです。
①高彩度の暖色系カラーによる購買意欲の増幅
上記で紹介した通り、赤には人を注目・興奮させる作用があります。
よって、短期間の季節商品PR等では、適した配色と言えます。
なお、黄色もカジュアル感が高くなるため、衝動買いの促進に役立ちます。
②企業・商品イメージの醸成
いわゆるコーポレート・ブランドカラーを浸透させることができます。
そのためには、同系色の色をホームページに多く使うことです。
例えば、青系ならば、青・濃紺・白・黒といった同一色相配色を用います。
これにより、色の持つイメージを強く訴求することができます。
「色数はできるだけ少なく」、がポイントです。
③付加価値の向上
商品・ブランドの付加価値を上げるためには、「オリジナリティの高い色」を配色します。
良く巷で見かける色(看板等の汎用デザイン色)とは違った色であるほど、効果があります。
ハイブランド商品がオリジナル色を使う傾向にあるのは、このためです。
④味覚との調和
ECサイトで食品を扱う場合は、味覚と色との調和に注意します。
例えば、以下のような配色の組み合わせが挙げられます。
- ・甘い:ピンク、クリーム、薄いブラウン
- ・酸味:淡い緑・黄・ブルー
- ・辛い:赤、黒、だいだい
- ・苦い:濃紫、ブラウン、深緑
食品における味覚と色との不調和は、健康面の問題もあり、違和感・拒否感が発生します。
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