ネットショップの作り方と経営会計【その1】
IT
電子仮想店舗へ!
ネットショップの運営
-会計的視点から-
IT
- 2015.07.06 -
ネットショップ作り方と費用
ネットショップの作り方で、最初に考えたいことは、採算計画です。
ネットショップを開業すれば、その日から商品が売れる、というわけではありません。
では、開業/運営コストは、どの程度見込めばよいでしょうか。
以下では、費用面からネットショップ開業/運営ポイントを見ていきます。
ネットショップ開業の初期費用
ネットショップ開業の初期費用には、以下のようなものがあります。
項目番号 | 目安金額 |
---|---|
ドメイン取得 | 2千円/年 |
レンタルサーバー | 20千円/年 |
レンタルカート | 40千円/年 |
SSL | 30千円/年 |
サイト制作 | 500千円 |
PC等機器 | 200千円 |
サイト編集ソフト | 80千円/年 |
計 | 872千円 |
上記はプランや規模、業態等により金額変動します。
しかし、最低でもこの程度の初期投資は必要と考えて問題ないと思われます。
なお、変動性が大きいと思われるのが、サイト制作費です。
ページ数やデザイン料、カスタマイズの程度、SEO対策等が要因です。
長期的な運用を目指すのであれば、自社制作という作り方が良いかもしれません。
その場合、人材育成には、専業で1年程度必要と思われます。
高度なプログラム制作等を外注し、ベーシック部分は社内保守で対応します。
ネットショップの広告宣伝費
商品を売上げるためには、利用者にWebサイトを見て貰わなければ始まりません。
自然検索でヒットする場合もありますが、有料広告も一つの手段です。
ネットショップ運営における広告宣伝費は、主にインターネット媒体となります。
例えば、
- ・リスティング広告
- ・アフィリエイト広告
- ・バナー広告
- ・記事広告
- ・メール広告
- ・ソーシャルメディア広告
などが挙げられます。
(各々の特徴等については、web広告【種類と特徴】~その1~や、web広告【種類と特徴】~その2~もご参照下さい。)
業種/規模等にも依存しますが、一例として、売上比:5~10%程度を予算化します。
では、どの媒体に、投資すれば良いでしょうか。
別項にて説明の通り、各媒体は、それぞれに特徴があります。
そのため、自社商品の特性等に鑑みながら、1つまたは複数の組み合わせで選定します。
無計画な広告出稿は経費のムダです。
ある程度のテストは必要ですが、地道な数値集計と分析が必要になります。
広告予算の計算例
では、ネットショップにおいて、幾らの広告宣伝費をかければ、妥当でしょうか。
以下では、リスティング広告を例に見ていきます。
- ①広告表示回数:10,000回
- ②広告クリック数:1,000回
- ③購買数:10人
- ④平均客単価:7,000円
- ⑤広告費:売上高の10%
上記の場合、以下の計算結果となります。
- (A)売上高:③×④=70千円
- (B)広告費上限:(A)×⑤=7千円
- (C)クリックあたり広告費:(B)÷②=7円
- (D)CVR:③÷②=1%
(CVRについては、CVRとは【Webマーケティング】もご参照下さい。)
このケースでは、7円/クリック、が広告費上限となります。
しかし、以下の疑問も沸くかもしれません。
- ・広告費の投資効率を高めるには、どうすれば良いか?
- ・広告費上限:売上高の10%、という設定は妥当か?
これらは、次項 (ネットショップの作り方と経営会計~その2~や、ネットショップの作り方と経営会計~その3~)にて、見ていきます。
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