ワードプレスのメリット・デメリット
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ワードプレス何者ぞ
巷で噂のwordpress
-新しくサイトを作る貴方へ-
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- 2015.07.14 -
wordpressって何?
wordpressとは、ホームページ作成ツールの一種です。
無償で使えるツールのため、爆発的・世界的に利用者が増加しました。
簡単に言えば、日本で流行した、ホームページビルダーのようなものです。
最近のHP開発現場では、良く使われていると思います。
では、その長所・短所はどんなとこにあるのでしょうか。
初心者向けに、簡単に説明していきます。
ワードプレスのメリット
ワードプレスのメリットは、以下のようなものがあると言われます。
- ①カスタマイズが豊富
- ②ユーザーがページ更新し易い
- ③SEO対策に良い
①カスタマイズが豊富
ワードプレスには、『プラグイン』というプログラムが配布されています。
ワードプレスで作成したサイトでは、これを自由にインストール可能です。
例えば、以下のようなことが出来るようになります。
- ・HP/ブログのテンプレ作成(HPビルダー感覚に近い)
- ・SEO対策のアドバイス
プラグインは、世界中の開発者によって、有償・無償で提供されています。
そのため、プラグイン次第で、様々なサイトカスタマイズが可能というわけです。
使いこなせれば、最新のweb技術を気軽に利用することができます。
②ユーザーがページ更新し易い
ワードプレスでは、プログラミング知識が無くとも、ページ作成・更新が可能です。
サイトの大枠はプロが制作し、ブログ更新等はユーザーが行う。
こんな、利用に適しています。
②SEO対策に良い
Googleのある大御所が、ワードプレスを推奨した時期がありました。
そのため、ワードプレスで制作したサイトは、SEOに強いと言われています。
(ただし、理論的根拠は明らかになってはいません)
また、上記①のプラグインを使えば、ブログ更新時等に、SEO助言も貰えます。
ワードプレスのデメリット
個人的には、以下のようなデメリットがあると思います。
- ①サイトがブラックボックス化する
- ②実は、簡単にメンテナンス出来ない
①サイトがブラックボックス化する
ブラックボックスとは、『内部・原理が分からない』という意味です。
例えば、ドラえもんのどこでもドアを連想しましょう。
どこでもドアは、潜ればどんな場所にでも行ける、素敵ツールです。
でも、その原理は不明です。
もしかして、人体に悪影響があるのでは・・なんて想像すると、怖いですよね。
同じようなことが、ワードプレスにも言えます。
ワードプレスで作成されたほとんどのサイトには、プラグインがインストールされています。
しかし、このプラグインを内部を全て理解している人が、幾人いるでしょうか。
(実際は、知らない人がほとんどでしょう。)
そのため、グーグルから原因不明のエラー警告を受けることもしばしばです。
そして、プラグインの内容が分からないと、修正困難です。
このことが、SEO上不利になる可能性も否定できません。
さらに、プラグインのほとんどが海外製であり、日本語マニュアルがありません。
したがって、予期せぬ動きをすることもあり、正しく使えないとSEO上不利になる場合もあります。
『エラーがあっても直せない。。思う様に動かない。。』
ユーザー/サイト制作者共に、何となく、不安になるのではないでしょうか。
②実は、簡単にメンテナンス出来ない
上記『ワードプレスのメリット』の項では、ユーザーがページ更新し易いことを挙げました。
しかし、それは「一定の枠内」という意味です。
例えば、メニューボタンを増やしたいとしましょう。
この程度なら、プラグインで簡単に実現することもできるでしょう。
しかし、以下のような場合は、プロに依頼することになります。
- ・デザインを変更したい
- ・機能を追加したい
ある意味当然ですが、自分で更新・ページ作成できることに、過度の期待は禁物です。
(また、そうでなければ、HP作成業者の商売が成り立たなくなってしまいます。。)
ワードプレスはブログ記事作成「には」適している、というイメージがしっくり来ます。
web制作現場での状況
上記の通り、ワードプレスは広く世間に認知されています。
書店に並ぶ書籍の多さを見ても、その様子がわかります。
では、web制作現場では、どのように迎えられているのでしょうか。
ホームページ等で検索すると、ワードプレスでの制作実績が多く出てきます。
また、web制作の専門学校などでは、以下のように紹介されることもあります。
- ・wordpressでの制作は、客単価UPに繋がります
- ・そのため、PHP(wordpress制作に必要なプログラム言語)を習得しましょう
この情報だと、制作会社でもwordpressが主力のように思えます。
しかし、wordpressでの受注の場合、実際の制作では、下請けに出すことも多いと聞きます。
理由は会社によって様々ですが、個人的には、以下の印象を受けます。
- ・結構、多くの人が技術を習得している
- →下請けに出しやすい
- ・フリーランサーが破格の低価格(例:1万円/ページ)で受注している
- →客単価の下落。同じ土俵では採算が取れないため、wpを避ける
少し前までは、もてはやされた感のあるwordpressですが、現時点ではそうでもないようです。
効率的なweb制作会社では、自社のオリジナルテンプレートを用意し、それを使っているケースが見受けられます。
では、結局何が正解なのか?
それは、立場によって、回答が異なると思っています。
例えば、web制作会社に就職したい人の場合、wordpressの知識習得は必須でしょう。
なぜなら、「出来て当然」、といった風潮があるからです。
また、フリーランスに転身しても、仕事の幅が広がると思います。
一方、web制作会社に仕事を頼みたい人の場合、必ずしもwordpressは必要ではありません。
なぜなら、どんな方法でサイトが制作されようが、問題ないからです。
仮に、wordpressで制作した方が、断然SEOに強い、というならば、wordpressでしょう。
そうでなければ、従来のHPで充分です。
しかし、それは実際にサイト公開し、2つを比較しなければ、分からないことです。
(そして、それは現実的ではありません)
また、最近のSEOの風潮は、「コンテンツの質」が何より重視されています。
つまり、『ユーザーが求める情報を的確に提供できるオリジナルコンテンツ』、というものです。
そのため、小手先の技術の差(wordpressか否か)は、あまり関係無いのではないでしょうか。
今後の、HP制作の潮流
では、今後、どのようなHP制作が求められるでしょうか。
結論から言えば、『コンテンツの提案』だと思われます。
より、オリジナルでサイト閲覧者が求める情報を創造し、提供すること。
それを提案できる力が求められると思います。
- ・wordpressでサイト制作できますよ
- ・ブログの更新が容易ですよ
こんなセールスをするweb業者であれば、避けた方が無難です。
価値ある業者ならば、『貴方のサイトコンテンツはいかにあるべきか』、を提案できると思います。
そして、それはデザイン、コピーライティング、マーケティング等の複合要素から成るものです。
決して、wordpressか否か、等の技術的要素ではありません。
人間の目で見て、『このサイトはおもしろいな、役立つな』と思えることが重要です。
まとめ
以上、ワードプレスのメリット・デメリットを見てきました。
しかし、それは見る人の目線によって異なることも、少しは理解できたかと思います。
『貴方にとって、重視すべきものは何か』
を考えて、チョイスするのが、ベストではないでしょうか。
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